北海道 ネイティブサーモンがのぼる石狩川

2020-06-18ソルトフィッシング,ネイティブ,サーモン,石狩川,茨戸川,シロサケ,チャム

北海道で釣りの対象となっている大半の鮭は、実は放流した鮭です。

毎年秋になると北海道の川には産卵をする為に多くの白鮭(チャム)が遡上します。北海道の河川では、秋になるとメスの鮭から卵を捕りたい多くの釣り人、引っ掛け素人漁師など多くの人々が河口に押し寄せます。

毎年、海水温が変わるので遡上する時期も数も年によって大分変るのですが、10月下旬から11月頃になると北海道の各地の河川で鮭が釣れ始めます。

因みにこの時期に釣れる白鮭(チャム)のほとんどは、産卵場でふ化し放流された白鮭(チャム)です。自然に川で産卵され、川で自然のままにふ化し、川を下った鮭ではありません。少し残念な気持ちになってしまうのがアングラーの性なのかもしれませんが、漁業組合の皆さんが一生懸命にふ化させ放流させた鮭なのです。

それにしても、毎年、漁獲高は減ってきているとはいえ、あれだけの鮭が遡上する為に北海道へ帰ってくるのですが、日本のふ化・放流技術、それと漁業組合の皆さんの活動は素晴らしいですの一言に尽きます。

ネイティブなシロサケはいないのか?

しかし、数は大分少数なのですが、自然のまま川で生まれ降海し、再び母なる川に戻ってくるネイティブの白鮭も実は少数ながら北海道の川には遡上しているのです。

アングラーとしては、一度は釣ってみたいですよね。ということで、色々と調査してみたところ、放流された鮭たちは👆でもご紹介した通り、9月下旬から北海道の北側から徐々に南下し、積丹半島の古平や様似・日高・むかわには10月~11月下旬頃、12月になると更に南下進んで太平洋側ですと噴火湾まで行ってしまうのが例年の鮭の群れの動きなのです。

因みに石狩川に遡上するネイティブな白鮭達は、それらの群れが到着するよりも更に遅く、1月1日を過ぎたあたりから道央あたりの河川に遡上するしているようです。

サケ・マス捕獲河口規制があるのでご注意ください。

ここ大事なところなのですが、北海道には、「サケ・マス捕獲河口規制」というものがありまして、北海道の鮭が遡上する約100程度の河川がこの「サケ・マス捕獲河口規制」の対象となっています。河川によってその規制内容は異なるのですが、「河口からXXメートル以内で釣りをしてないけない。」「河川では釣りをしてはいけない」といった規制がかかっていますんので、この規制を守りつつサーモンフィッシングを楽しんでみてください。

余談

北海道の鮭釣りは、地元アングラーの間でも場所取りのトラブルが多いのも事実です。数年前等は殺傷事件もおきていたりしますので、できるだけトラブルにならないような場所を選んで釣りを楽しんでください。

個人的におススメなのは、秋、河川を遡上するシロサケではなく、夏のまだまだ河川に遡上する準備ができていない銀ピカのシロサケを海で狙うサーモンフィッシングがおススメです。どうしても秋のシロサケは、産卵の準備に入り、魚体にもブナが入り、黒ずんでしまいます。どうせ釣るなら銀ピカのサーモンが釣りたい!ということでサーモンフィッシングをどうしてもやりたくなった場合は、秋程釣り人が押し寄せていない真夏の北海道にでかけることしています。

夏のサーモンフィッシングにおススメのロッドとリールはこれ!